呼吸メジャーの法

太古の昔、食物を口に入れてよいかどうかを本能的に知ることができたはずです。そうでなければ生きのびることができなかった。われわれは、その能力を潜在的に持っているはずです。これを呼び覚まそうというのが、この方法です。

調べたいものを手に持って、ゆっくり呼吸をすると、適している場合は、呼吸が楽に感じられ、鼻から息が入っていく道筋をメジャーで測るように、イメージをたどってみると、へそを越えて下丹田のところまで達します。逆に達していない場合は、呼吸が詰まった感じがしますし、メジャーが胸のあたりで止まってしまいます。

この現象は、呼吸という機能が脳の生命中枢でコントロールされており、生命中枢が適か不適かをキャッチした情報が呼吸に現われてくると考えれば、とりあえず納得できます。

①ゆっくり安定した腹式呼吸をする。
背筋をリラックスさせて、頭の頂点が少し上に引っ張られるように背筋を立てる。

②片手を自然な感じで鼻孔の前にもってきて、楽に呼吸する。

③息が入っていくにしたがって片手が下がっていき、十分吸ったときに下丹田の位置に来るように、息を吐くとき、片手は上がっていき、鼻孔の前にくるようにする。

④呼吸によってメジャーができることをイメージしながら、これを繰り返す。

⑤メジャーができたら、間違いなく身体に悪いもの、または良いものをもう一方の手に持って、そこからエネルギーを吸う気持ちで、メジャーがどこまで動くか試みる。
悪いものはメジャーが少ししか動かない。

⑥慣れたら片手を鼻孔の前にもってこなくてよい。

⑦悪い物の量を減らしてもわかるかどうかやってみる。

⑧呼吸メジャーの法ができるようになったら、何か良し悪しを判定したいもので試してみて友人と結果を比べてみる。結果が一致すると自信がでてきます。
良いものも、量が過剰になると、メジャーが動きにくくなります。質的な情報と量的な情報の適不適を知ることができるのです。